犬儒のブログ

当事者のアマチュア文芸雑誌の編集顧問を務めています。『ノルウェイの森』の直子と同病の単純型統合失調症です。

本格派「当事者」雑誌

同人募る! 当事者の文学大募集!! 純文学同人誌

にほんブログ村の方にももう4ヶ月くらい顔を出していますが、当誌の文学に惹かれたという方、ほとんど現れません。 少し他の方を見ると、小説ですとか詩ですとか、必ずしも書いておられない事はないようなのですが、どうも僕らの活動にはご感想とかいただけ…

「クリスマスソングに「本能」」(椎名林檎さん)

椎名林檎さんに関しては、 椎名林檎「本能」が「理想を問いなおすかのようなパンクロック」に聴こえる?! - 犬儒のブログ 椎名林檎「闇に降る雨」で画家ゴッホを連想しない?? - 犬儒のブログ 椎名林檎「虚言症」によせて(『勝訴ストリップ』1stトラック…

鬼武彦さんの村上春樹作品論『1Q84』(ヤフー検索1位)

昨年から6回にわたり連載していただいていました、鬼武彦さん(谷口水夜さんの別ペンネーム)の『1Q84』論、7月7日発表分をもって、連載終了です。 原典は3巻合わせて300万部売れた、ベストセラーでした。 「青豆さん」と新興宗教の絡みなど、示…

純文学ショートショート「盗人に取り残されし窓の月」

3月にブログ始めたんでしたか、なかなか『本格派「当事者」雑誌』からご紹介できるものが減ってきましたが、一応純文学サイトのコンテンツのブログなんで、いくらかご紹介続けますか。 オチが前倒しになっているけど、受けるかなあ? 犬儒のHP〜本格派「…

本格派「当事者」雑誌、工事中のお詫び~2005年

犬儒のHP〜本格派「当事者」雑誌 より、 本格派「当事者」雑誌、工事中のお詫び 皆さま、こんにちは。「犬儒のHP」の犬儒です。 当ホームページは個人ページとしてスタートいたしましたが、「みなさんの御寄稿」のコーナー設置後、「当事者」の皆さまか…

才女由名さん、ボーダーのヒロインの話もあります

2005年創刊の『本格派「当事者」雑誌』の土台を固めてくださった、まあ心理学者の由名さんの京都を舞台にした精神疾患の小説群で、なんとも付かないんですが、境界性パーソナリティー障害のヒロインとか、アスペルガー症候群の登場人物がいる小説もあり…

自伝的恋愛小説『暁』より。14歳年下の恋人

『落日』という小説でかなりフィクション作りこみましたが、そのまんま書いたのが『暁』でした。 時制を現在形にするなど、やや無意味っぽい実験もしましたが、ビビッドな「茜ちゃん」の姿が脳裏に浮かぶようで、なかなかいいです。 以前にも一部紹介しまし…

拙著『ノルウェイの森』論より、(単純型)統合失調症について

以前にも作品論のこの部分ご紹介したことがあったのですが、もう3ヶ月も前になるので、再掲します。 それにしても、「幻覚も妄想もない。最初から病識がある」というの、珍しいことかとも思うのですが、「単純型」だとあるようです。 僕に関しては、分裂気…

当事者文学の梁山泊『本格派「当事者」雑誌』より

ホームページは2000年からやってたんですが、2005年の由名さんの原稿を得て、『本格派「当事者」雑誌』という純文学同人誌として改装しました。 純文学というか、僕らが書くとどうしてもシリアスになるようです。 由名さん、文学賞落選しているので…

ウェブ上の純文学同人誌『本格派「当事者」雑誌』の「ご案内」(再掲)

ご案内 少年の頃、あえて文学に関連するような進路は考えなかったのですが、実の所、日本なりの中心的文壇に近似したテーマなどを自分自身の体験の中から持てなかったということも大きかったでしょうか。 大学なりで自分自身の人生、あるいは生活が少し動き…

曜日を間違えていましたー、失礼いたしました。

昨日なぜか夜中過ぎても投信の価額表示されないので、変なように思っちゃったんですが、昨日は土曜日だったから、当たり前でしたね。 チャーミングな女性と知り合えて舞い上がっちゃったかなー? 週末は文学の話しとかするんでしたね。 ええと、リンクにも置…

小説で「性格の損な未認定の知的障害者」問題を

以前、田舎の症例を紹介しましたが、 略歴 1976年生まれ。 親は夜逃げした中小企業の社長。 箸すらまともに持てない。 中卒後、職業訓練校中退、定時制高校中退。 親が社長だったせいか、話ばかりは大きく、「俺、新宿のビルで働くんだー」とか言う。 「…

単なる実話?(14歳年下の恋人『暁』)

自伝的恋愛小説『暁』(犬儒)のご紹介 - 犬儒のブログ で、少し書きましたが、ほとんど実話です。 33歳の時、14歳年下の19歳の少女にマジ恋されちゃったのです。 美味しい美味しい美味しいよー。(ばきっ) 懐いちゃってて可愛かったなー。 彼女が23…

「サナトリウム文学の遺産」より、統合失調症について

犬儒のHP〜本格派「当事者」雑誌 に「福永武彦論~サナトリウム文学の遺産」(犬儒)ってあります。 もう前世紀に書いたものですが、自らが結核を患ったいわゆる「サナトリウム文学」の作家で福永武彦さんていたんですが、48歳の時に最後の長編『死の島…

村上春樹作品論4点検索1位なわけですが

当ホームページで発表している村上春樹作品論が4点、ヤフー検索等で1位(「作品名+論」で検索)なわけですが、 『羊をめぐる冒険』論(犬儒) 『ノルウェイの森』論(1位犬儒、2位谷口水夜) 『海辺のカフカ』論(犬儒) 『1Q84』論(谷口水夜(鬼…

鬱病のヒロインの作品もあり(『イエスタデイ』由名)

週末なので、投資信託の話じゃなくて、『犬儒のHP~本格派「当事者」雑誌』の作品の紹介をします。 由名さんは正確には当事者じゃなくて研究者の方なんですが、ある種の弱さみたいなものと、自分の弱さを客観的に把握する強さがあるような感じだろうか。 …

当事者の文芸作品大募集中ですー!

いろいろ紹介させていただきましたが、当誌の方読んでいただければ、傾向とかポリシーとか理解していただけると思うのですが、統合失調症等々、当事者の方の文芸作品を大募集中ですので、我こそはと思う方おられたらぜひ原稿を見せてくだされば。 ご自身のブ…

『本格派「当事者」雑誌』、「空の下で」(犬儒)のご紹介

週末なので文学の話をしていますが、だんだんご紹介する物が無くなってきました。 2005年から純文学同人誌やってますので、蓄積はかなりあるのですが。 ええと、不肖私が創作3篇目として書いた「空の下で」ご紹介します。 My Little Lover(小林武史詞…

山雨乃兎さんの『癈人つくりて…』のご紹介

3月29日に山雨乃兎さん、ご紹介しましたが、中編小説『癈人つくりて…』の最初の方少し紹介させてください。 まあ、これも入院体験を元に書かれたものです。 基本が陽性の方で、中間小説的ですが、ペーソスがありましょうか。 よろしければ、これだけでも…

fool's kneelさんの『南十字星流星群』のご紹介

入院体験お持ちの方、当誌には多いんですが、そのまま書かないで文学的に昇華された作品などをお寄せいただいています。 fool's kneelさんは大学浪人中に発病して入院なさったんですが、三人称の小説形式になっています。 『南十字星流星群』ですが、文芸社…

検索一位「『ノルウェイの森』論」より、自分について

再掲になってしまいますが、執筆途中の「村上春樹著『ノルウェイの森』論~統合失調症の恋人」(by 犬儒)より、最初と最後の部分をもう一度。 自己紹介にもなっています。 村上春樹著『ノルウェイの森』論〜統合失調症の恋人 by 犬儒 より ●序にかえて~あ…

おかげさまで「犬儒のHP」、23万アクセスです!

いつもお世話様です。 今日は偶然ですが、「犬儒のHP」が23万アクセス、「何でもありの犬儒学派的掲示板」が70万アクセスとめでたいことが重なりました。 ファイターズも5連勝でご機嫌です。 掲示板にも人が集まって、家にいても気が紛れていいです。…

My Little Lover 好きですね。(「詩によせて」より)

犬儒のHP〜本格派「当事者」雑誌 に「詩によせて」というコーナーがあるんですが、おもに小林武史さんと椎名林檎さんの歌詞に関する気持ちというか、そういうのを書いています シングルとしては若干マイナーですが、「空の下で」という曲がありますが、そ…

詩集『ワルシャワより』のご紹介(国際結婚、渡欧)

『犬儒のHP~本格派「当事者」雑誌』の編集の犬儒です。 谷口水夜さん(鬼武彦さん)に関しては、『ノルウェイの森』論と短歌をご紹介しましたが、詩も書いておられます。 それにしても、病を抱えながら国際結婚して渡欧なさったというのは大変なご苦労だ…

『ユリシーズ』の100年後、『死の島』の50年後の『落日』

週末なので、また僕らの文芸同人誌の紹介をさせていただきます。 ジェームス・ジョイスの『ユリシーズ』はあいにく読んだことが無いのですが、1904年の6月16日、一日の話で長編になっている20世紀を代表する「意識の流れ小説」という事でした。 こ…

椎名林檎「虚言症」によせて(『勝訴ストリップ』1stトラック)

「犬儒のHP」に「詩によせて」というコーナーがあるんですが、ポップスの歌詞について感じた事を書いています 今は普通のポエムより歌の歌詞の時代ですね。 『勝訴ストリップ』(2000)が好きな人で、この「虚言症」が好きだという人は多いですね。林…

5-7-5-7-7、Tankao!

『本格派「当事者」雑誌』の編集の犬儒です。 どうも小説の紹介が多かったですが、詩歌もあります。 面白いというか、ユニークなのが、谷口水夜さん(鬼武彦さん)の短歌ですが、なんと、エスペラント語(人工国際語)で、母音の数を57577にして日本語…

シャーロック・ホームズ兄の犬儒倶楽部??

以下、ウィキペディアより。 マイクロフト・ホームズ(Mycroft Holmes)は、アーサー・コナン・ドイルの推理小説『シャーロック・ホームズシリーズ』の登場人物。シャーロック・ホームズの兄で、7歳違い。 いくつかの官庁で会計検査の仕事をしており、表面上…

「統合失調症ウェブリング」自サイト紹介文

昔、主催の会社がつぶれるまで、「統合失調症ウェブリング」ってあって、200くらいのサイトが名を連ねていたんですが、潰れて、他の会社でまたウェブリング始めたのですが、マスターの女性と連絡が取れなくなってしまって、安否も気遣われるんですが、1…

「福永武彦論~サナトリウム文学の遺産」(犬儒)のご紹介

昔、パソコン通信でニフティーサーブってありましたけど、その時代くらいにおおよそ書いた文芸評論です。 大学の頃に福永の作品を愛読していたのですが、戦中、戦後の問題とか僕なりに考えました。 自身が結核を患ったサナトリウム文学の旗手です。 最後の長…