椎名林檎「虚言症」によせて(『勝訴ストリップ』1stトラック)
「犬儒のHP」に「詩によせて」というコーナーがあるんですが、ポップスの歌詞について感じた事を書いています
今は普通のポエムより歌の歌詞の時代ですね。
『勝訴ストリップ』(2000)が好きな人で、この「虚言症」が好きだという人は多いですね。林檎さんが高校の時に作った曲だそうです。
以下転載。
「虚言症」
これは作者が、高校生の頃に、鉄道自殺しようとした中学生の女の子の報道を知って作った曲のようです。
ただ、作者自身の中にも彼女に共鳴するような感性があったのだと思います。
作者にはクリスチャニティみたいなものと、やや世界的なような広みからの内省などもあるかもしれない。別に人がボロボロで生きているのがよいかというと、必ずしもそうではないかもしれない、ただ、ひたむきさというようなことは、歴史に例があったような美徳かもしれないし、そういったことは他者への深い共感でもありえるという、人生の悲惨さの中のかすかな希望を持ちたいように、人は望むだろう。
中学生~作者は離人感を感じている。そして地図には、なんら彼女の希望をつなぐものはない。たわいの無いその場しのぎのことで浮かれている周りの人間は、ある意味腐っているかもしれない。ただ彼女は彼らの先の虚無が見えるだけで、自分にもやはり何も無いことを感じる。
そうじゃない、と言う者に対しても彼女は抗うかもしれない。ただ、作者はそうじゃなかったような記憶があるし、深い共感は人生を生きるに値するものにするようにも覚えていた。
たしか、陽だまりのそよ風を心地よく感じたような記憶があった。たしかまだ、心の中から湧き出すようなものも、周りから導き出されることもあろう。
試練にあって、そんなにうまく生きられないかもしれない。でも、破綻していても、私には君を想う気持ちがある。
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