33歳の時のマジ恋の少女の恋人、救済でしたねー
『暁』で書いているんですが、33歳の時に19歳の少女に病院でマジ恋されちゃったの。
もう一生の女運、彼女で使い果たしましたね。
二人とも、初異性ゲット同士だったようです。
ほんと、恋するなんて最悪ですよねー。恋されるとど楽だー。
美人に恋されたら一発で決まりです。
いわゆる、棚ぼた?
彼女、市営住宅で母子家庭だったんですが、お母さんが留守の夜呼んでくれたので行ったら、ぱじゃまだったのー。
ぷっつーん、ぽわぽわーんでした。
モーテルの裸の「茜ちゃん」にも萌えたけど、ぱじゃまで「雪の華」でした。(?)
うーん、農家の青年に市営住宅の母子家庭の女の子で合ってたのかなあ。別に馬鹿にされるとか、全然なかったですね。
『暁』の抜粋は、何度かご紹介したかな。
時系列で並べると、
自伝的恋愛小説『暁』より。14歳年下の恋人 - 犬儒のブログ
とかですね。僕のご自慢の恋人でした。
頭悪かったみたいだけど、懐いちゃって、可愛かったなあ。
ここでは書きませんが、彼女は人類の進化の頂点のラブマシーンだったのです!
の『暁』より。
四
けだるい夏の昼下がりだ。
僕は部屋でCOMETシミュレーターのグラフィックデザインを考えている。資格受験生の為に商品化できるくらいのレベルになってくる。札幌あたりのソフトハウスと、雇用契約ではなくても、売買契約くらいできるのではないだろうかと考える。
郷里を離れるのは生活力の無さからして難しいともう考えざるを得ない。田舎育ちというのは都会生活ではハンディのようだ。
電話が鳴る。
「もしもし、三枝さんのお宅ですか?」
すこしギクシャクした子供じみたトーンでもある。
「そうですが」
「繁人(しげと)さんいらっしゃいますか?」
「僕ですが」
「あ、わたしです。有村茜」
市内に三枝は一軒しかないと言っておいたので、電話帳で調べて電話してきたようだ。
「ああ、茜ちゃんか。懐かしいな。迷惑かと思って電話番号訊かなかったんだけど、どうした?」
「退院したのだけど、なにか寂しくなってしまって」
「そうか。おめでとう。ええと、なんかまともなデートでもするかい」
「嫌。いえ、嫌じゃないけど、わたしっていったい何なのかなあ、って思って」
「僕の方が正体不明だと思うけどね」
「三枝さん、わたしたち付き合ってないよね」
「歳が合わないかい。十歳くらいなら誤差だけどね」
「誤差って何?」
「ええと、男は女性を守らなければならないんだ。意味不明かな」
「嫌いだった?」
「そんなことはない」
「ありがとう。……今家で一人で寂しいので来てくれないかしら」
「いいよ。北部団地だっけ」
僕は茜から詳しい住所を訊くと、農作業用の軽トラックで出かける。ジーンズで、デニムのシャツのポケットに財布と煙草だけ入れる。少しコロンを付けていく。
北部団地は平屋の数棟集まったものだった。茜の住居はすぐわかる。彼女の家は母子家庭のようだった。
少しどぎまぎしてチャイムを鳴らす。
しばらくして茜が少しドアを開けて続いて大きく開ける。
「いらっしゃい」
「お邪魔します」
「わたし、……なっちゃった」茜は微妙に静かな風な白い顔をしている。少し頬に赤みがさしたような気がする。
「え?」
「いえ、あがって」
「うん」
「懐かしいわ」
狭い普請の市営住宅の造りだ。
「そうだね。僕も何か懐かしい」
内装は女性的で生活臭があるような。
「抱いて」
僕は頼みにしたがって彼女を抱きしめる。彼女の体は柔らかだ。
「キスして」
彼女にキスする。唇にキスして瞼にキスして首筋にキスして耳たぶにキスしてもう一度唇にキスする。
彼女の体はたおやかに柔らかい。彼女の髪をなぜる。
「こうなりたかった」
「わたしも」
「うん」僕はとめどもない安らぎに包まれる。
「すごく寂しかった」
「ちょっとぷっつーんとなっちゃった」
「わたしも嫌なこと忘れちゃった。もう一回キスして」
緊張型統合失調症??