犬儒のブログ

当事者のアマチュア文芸雑誌の編集顧問を務めています。『ノルウェイの森』の直子と同病の単純型統合失調症です。

椎名林檎聴いてたが、美嘉ちゃんの「雪の華」にした。「ぱじゃまのしょうじょでぷっつーん」思い出すの。

 毎日が日曜日でねー。

 測量助手を最後まで粘ってやってたんだけど、スズメバチに刺されて終わりだったな。

 そのあと個人経営の家庭教師とかもやってたんだけどな。

 親御さんの方が若くなっちゃって、ゆとり教育終わりで教科書も変わっちゃうし、経費の元も取れないと思って廃業。

 今は投資業なのかなあ? まあ、なんぼか稼いで毎月親に9万円渡してますけど。厚生障害年金も増えて助かるよね。さすがに体力もなくなるし、所得補償ないときついよね。

 

 うーん、公衆の面前でこんな直截的なエロっぽい話書いてもいいのかなあ。今、53歳なんですが、20年前に生まれて初めての恋人が出来たの。

 14歳年下で、一応少女だったな。なんか俺にマジ恋しちゃったみたいなの。

 逝けちゃうスレンダーな女の子だったな。チビデブブスの対極だった。いつもすっぴんでジーンズだったけど。

 懐いちゃってて可愛かったなー。

 それで付き合ってたんだけど、一回だけ彼女の市営住宅でした事があるの(何を?)。

 「今日お母さんが社員旅行で留守なの。来てくれないかしら」とか言うので行ったら、玄関に出迎えたクララちゃんがぱじゃまだったの。やっぱり夜のえっちとか、いいよねー。(?)

 二人とも超萌え萌えになっちゃったの。

 以下、1万文字映倫カット。

 中島美嘉ちゃんの「雪の華」を聴くとこの夜の事を思い出すんだよなー。

 ほんと、危なかったよねー。生涯で恋人ゼロ人と一人じゃ、まったく違うよねー。40代くらいで文学活動とかやれる原動力になって良かったなー。

 4日間くらい椎名林檎さんの『勝訴ストリップ』アルバムリピートにして聴いていたのですが、「雪の華」聴いてます。

 

 

 

(以下、『暁』犬儒、本格派「当事者」雑誌、2010、より)

 

     二

 観察室にいた若い女は入院から数日が過ぎて一般の病室に移ったようだ。
 僕は北海道の寂代(さびしろ)市の病院の精神神経科病棟で療養をしている。
 普段着を着ている人が多いが、女は昼も部屋着でホールなどにたまに出てくるようになる。薄クリーム色にライトブルーの部分が少しあるパジャマのような服だ。いたいけな若い女性、死と闘う病状がせつなさを感じさせる。
 病院は寂代市にしては立派な造りでライトグリーン系の内装もモダンな感じがしたが、全体的に澱みのような印象が付きまとっていた。面会室など、各種の細かい部屋がある。
 僕が談話室で十冊ほどの本を少しずつ読み進めていると女が憔悴したような沈痛な面持ちで部屋に入ってくる。ステレオはチャイコフスキー交響曲第四番の第一楽章が流れている。ブランケンブルクの『自明性の喪失』を再読している。旧西ドイツの病院での精神分裂病の各亜種の統計数字。僕はページ数を暗記して本を山の中村雄二郎の『共通感覚論』の上におく。
「こんにちは」僕は言う。
「こん……」女が返事をする。
 女はやや肩を狭めたような雰囲気で所在なさげにか細く僕の前のソファに座る。女は少し目を落としてから僕を茫洋と見つめる。
「有村(ありむら)さんていうんだよね?」僕は病棟からナースステーションの壁に貼ってあった病室配置表を見ていた。
「うん」有村茜(あかね)は少ししんどそうに答える。彼女の視線は何かを問いかけるように僕の眼鏡を捉えている。
 なにか喋りたい風でもあるが、彼女は喋らない。
 僕は美しい女性に見つめられて少しどぎまぎする。
 しばらく様子をみるが、彼女は陶酔したかのように懐かしげに僕を見つめる。彼女の印象を一言で言うとやつれていた。
「コーヒー飲む?」僕は尋ねる。
 彼女は少し手元を見るがまた視線が茫洋となる。ゆっくりと目を上げる。
 僕は流し台からありあわせのカップを持ち帰りタッパーウェアから粉をついで水を汲みに行く。氷無しのアイスコーヒーを作り戻って彼女の前のテーブルに置く。
 有村茜はやや目を伏せながら少しずつコーヒーを飲む。やはり憔悴したようで、動作はスローモーだ。僕は彼女がコーヒーを飲んでくれたので嬉しい。
 カップにコーヒーを少し残してテーブルに置き、ゆっくり目を上げてまた何かを問いかけるように僕を見つめる。
「もう一杯飲む?」僕は自分のコーヒーを飲みながら尋ねる。
 よくわからないが、もういいようだ。
 また僕はどぎまぎするが、痩身の彼女は僕の目を見つめるようだ。
 彼女の顔は各パーツが大きめかなという感じだが、美人に見える。化粧はしていない。髪はセミロングで繊細な感じ。肌は白く、まだ少女と言ってもおかしくないように見える。鼻筋が通っており、目は何かを問いかけるように無垢で純粋だ。
 どんなカップルでも、親しくなれば黙って見つめあうくらいのことはある。それが唐突に少し早く来ただけだと思う。僕は美しい恋人に酔うように彼女の瞳を優しく見つめる。
 彼女は思いついて席を離れてホールであちこち行ってもしばらくしてまた戻ってきて悲しみにも近いような目線でまた僕を見つめる。
 僕は彼女が僕を特別に思ってくれているように感じて嬉しい。
 何度か僕の前に戻ってきて、部屋に戻って横になる。
 夕暮れが近付いている。
 次の日もまた二人でコーヒーを飲む。僕は少し彼女に話しかけるが、あまり返事は期待しない。沈黙に耐えられる関係は恋の成熟を示すと思っているが、思わぬところでそういう女性を得たと感じる。僕は彼女を愛おしく感じる。
 ブラームスのヴァイオリンソナタを聴いたりする。
 彼女が戻ってくると僕は本を置いて彼女のまなざしに答える。性的カタルシスの予兆というよりはもう少し悲痛なようにも僕らは見つめあう。優しい気持ちがわきあがる。
 そんな不思議な日々が三日続く。

 

犬儒のHP〜本格派「当事者」雑誌

『暁』

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↓20位。俺にマジ恋しちゃった14歳年下の逝けちゃうスレンダーな美少女ってかなりの御馳走では? 農作業用の軽トラックで初ドライブの時にモーテルに誘われちゃいましたー。(ばきっ)二人とも貧乏でねー。ポケットのコイン集めてモーテル代出したり?

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