犬儒のブログ

当事者のアマチュア文芸雑誌の編集顧問を務めています。『ノルウェイの森』の直子と同病の単純型統合失調症です。

三障害のうち知的だけは「心身ともに健康な障害者」がありえるんですが、国民の皆さんに周知したいな。

 「三障害のうち知的だけは「心身ともに健康な障害者」がありえるんですが、認定頼まず精神の方でされて、医原性のショックでグロッキーとかあるよね?」ってタイトルにしたかったんですが、長過ぎだよね。

 今日、お袋にまたこの話題言ったんだけど、口酸っぱくなるくらい何回も説明してた筈なんだけど、まだ生まれつき病気の人だけ知的障害者ぐらいに思っていた。

 なかなか先入観とか崩せないよね。

 中学なんかで一番くらいに軽蔑されたりするし、知的障害の認定嫌な親御さんも多いと思うんですが、「健康な知的障害者(偶然知能が低い人)は見てもわからない」とか知らない人も多いかもなあ。

 『累犯障害者 獄の中の不条理』山本譲司、新潮社、2006、とか時間があったら読んでみられるといいと思うのですが、著者は元衆議院議員。秘書給与疑惑だったかな、それで一審で潔く服役したらしい。この本の事はまたあとで書きます。

 やっぱり知能低いと適応力悪くなるからなあ、何らかのきっかけで精神科に入院して、精神障害の方で認定されてるとか、相当の人数いそう。

 知的障害嫌で、もっと酷い?精神障害の方で認定とかねえ、なんだよねー。雇用政策なんかも精神の方が遅れてるしねえ。

 あまりにも酷いと思って、一応、

「全日本手をつなぐ育成会」へのメール(2012/9) - 犬儒のブログ

山本譲司先生への手紙(2013/1)(病棟の知的障害者問題) - 犬儒のブログ

 こんなのは出してみたんだけどねえ。

 執筆中の『ノルウェイの森』論でまとまって書いてあるところがあるので、最後に紹介します。

 

犬儒のHP〜本格派「当事者」雑誌

村上春樹著『ノルウェイの森』論〜統合失調症の恋人 by 犬儒

 

●反語として「朝の来ない窓辺を求めているの」

 社会学者のマックス・ウェーバー(1864-1920)なども父親との確執で精神を病み精神科サナトリウムで過ごしたことで有名だが、1960年代に「阿美寮」のような社会資源があったかどうか、想像の産物なのか不明だが、実のところ1980年代でも「宇都宮病院事件」などが起こるなど、日本の精神科医療は劣悪だった。
 「バザーリア法」が実施されて、精神科入院病棟を全廃したイタリアなどに対して、日本の精神科入院病床数は三十数万床で、欧米中国などに比して、人口比で5~10倍も多い状態である。
 長年にわたり、現場を見るなどしながら資料に当たってきたが、一般的に各国で障害者人口は総人口の10%程度とされるが、日本は5%という事になっており、異様に低い。
 最大の原因は知的障害者がそう認定されていないことであろうか。
 知能指数の分布は正規分布に従うとされていて、ちなみに僕は130ほどはあるが、70の人も同じくらいの数がいるのであろう。小中学校のクラスに一人ずついる程度である。
 知的障害者の認定の実際であるが、何らかの病気で知能が低く生まれた人などを中心に60万人程度認定を頼みされているだけで、推定数280万人ほどいる知能指数70未満の健康な人はほとんど認定を頼まず、されていない。
 町工場などでそういった「健康な未認定の知的障害者」が働いているのが実情で、果ては元衆議院議員山本譲司氏が『累犯障害者』(新潮社、2006)でレポートしていたように、刑務所の受刑者の22%が知能指数70無く、福祉とつながる機会が人生でなかったとか、あるいはホームレスの1/4はIQ70ないというような報道もあった。
 知能指数が70なくても、必ずしも知的障害者ではないという考えもあるが、それだけの社会不適応なら障害者と考えるしかない。
 この未認定の健康な知的障害者が人口の2%、全国で250万人程度いると推定される。
 知的障害者は贅沢を知らず、勤勉だというイメージも強いが、すべてがそうだと思うのも、一種の偏見だろう。「性格が損」な健康な知的障害者が、僕の推測だが、軽く5万人以上程度知的ではなく精神障害ということで障害を認定されていると思う。
 あるいは知能が低めで、家庭内暴力等の問題で精神科にかかる人数なども、元来の統合失調症患者と比率的には必ずしも少なくはないと推測される。精神科医もそういった「馬鹿が切れた」ような「症例」を診慣れているために、本当に統合失調症の人がかかってもそういう例の一つだと誤認するような事もありえる。

 また、1990年代以降くらいに注目されるようになった発達障害の問題もある。発達障害者のうち、自閉症児は旧来「わからなかったら精神分裂病」という公式に基づき診断され、のち、違うと判明した後も、発達障害福祉も進んでいなかったことから、不作為に誤診が続けられ、「精神障害者」として福祉が切れないように配慮されてきた歴史がある。その「誤診」の該当者はもう五十代以上くらいの年齢になるかと思われるが、全国で十万人程度の規模でおり、精神科病院などの病棟を埋めている可能性が高い。

 要するに例えば高度経済成長等に落後する人に誰でも彼でも「精神分裂病」というレッテルを貼って病院に収容してきたのであろう。診断基準の最大のものは「わからない」こと、専門医の感じる不可解性だったかもしれない。
 そういったことが諸外国比、5~10倍という入院病床数になっているのではないだろうか。
 実のところ、日本では精神科病院は治療機関ではなくて収容機関に成っているのであろう。


 約束が欲しい
 果たされればいい
 解放されたい
 夜明けは来ないか


そう思っている人もたくさんいるだろう。

(Special thanks 椎名林檎さん)

 

 

 

 ↓今日は気分的に佐野元春の「ジュジュ」聴いてください。

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