犬儒のブログ

当事者のアマチュア文芸雑誌の編集顧問を務めています。『ノルウェイの森』の直子と同病の単純型統合失調症です。

昔はよくわからなかったら「精神分裂病」って診断名にしてたらしいよ。今は「発達障害」ってするらしい。

 にほんブログ村、1ページ目陥落の危機なので、もうひと記事書きます。

 ぜひ応援クリックお願いします。今、47位かな。

にほんブログ村 メンタルヘルスブログ 統合失調症へ

 僕の話、マンネリなんですが、もしかしたら今日初めて読む人もいるかもしれないし。毎日読んでくださる方とか大変すいません。

 

 発達障害の元自閉症児などを、無為自閉、感情鈍磨等の症状から、精神分裂病というある種の誤診をしていたというのは旭川市の精神科医は公の場で認めていました。

 ええと、ドナ・ウィリアムズの『自閉症だったわたしへ』の出版が1992年ですが、それより前は発達障害とかは全然社会的に認知されてないくらいの感じでした。

 概念がないんですから、診断のしようがないのですが、まあ、精神分裂病かなー、というか、まあアバウトに診断名付けてた感じ?

 ええと、政府発表の障害者白書のデータですが、最新のものでなくて申し訳ないのですが、

第1編 第1章 第1節 4.障害の発生年齢及び原因|平成25年版 障害者白書(全体版) - 内閣府

 このデータによると、「統合失調症の十歳未満発病」が14.9%もカウントされています。

 統合失調症は「思考の病」とされますが、思考機能の完成していない15歳未満くらいだと、病気は身体表現のような形になります。

 それで、この14.9%が元自閉症児に対する昔の「誤診」だと想定すると、統合失調症「認定」患者80万人として概算すると、11.9万人ということになります。

 この人たちが精神科入院病床にいると想定すると、全国三十数万床のうち、1/3の病床数を占めていることになります。

 発達障害でも障害年金を受給できるように制度変更されたのは2011年ですが、それまでは「誤診」がわかっても、現場の医師は福祉などが切れるのを恐れて、わざと不作為に「誤診」を続けたようです。

 もう今更診断名を変えないかもしれないです。大事なのは処方ですし。発達障害を診れる精神科医もまだ少ないです。

 あくまでも推測ですが、ヨーロッパなどでは、元自閉症児などは知的障害者の施設に居るのかもしれません。

 

 知的障害者問題も混迷しています。

 何回も書いていて申し訳ないのですが、日本は知的障害該当者(IQ70未満)300万人中、50万人程度しか療育手帳を持っていません。障害認定されていません。

 元衆議院議員で受刑した山本譲司さんが、刑務所のレポートを書いてから、少し注目されるようになりましたが、受刑者の22%がIQ70なく、そのほとんどが療育手帳を持っていなかったそうです。

 ええと、『累犯障害者』(山本譲司、新潮社)の発表が2006年です。

 ホームレスの1/4はIQ70なかったという新聞報道などもありました。

 順当に考えると、精神科病院の1/4以上程度は知的障害該当者が入院していると考えても、さほど変ではないと思います。

 知的障害者の認定は地方自治体が行っていますが、IQ75で切る自治体もあります。

 こちらの士別市は70で切るようですが、人口2万人ちょっとくらいの市ですが、IQ75以下で健康な人だけで、1000人ほどいることになります。人口の5%は知的障害に近い人ということになります。

 3障害のうち、知的障害だけは「心身ともに健康な障害者」というのがありえます。

 健康な知的障害者該当者は見ただけでは分かりません。IQ70くらいでも、日常会話くらいは普通くらいに出来ますし、運転免許も取れます。

 昔は例の「精神年齢/実年齢」で知能を測定していましたが、今は同世代間の偏差で測定します。知能の分布は健康ならば正規分布に従いますので、IQ70未満は人口の2.2%程度ということになります。

 僕でIQ130くらいですが、中学のクラスが45人だとして、一人づつ居る程度です。

 

 知的発達障害の人は「人懐っこい」などの特徴があるので、統合失調症にはなりにくいと言われますが、偶然知能が低い人などもいます。そのうち、「性格の損」な人などもいるので、精神科に流れてきたりします。

 入院して、「精神分裂病」などと診断名がついていたかと思います。

 

 多少知能が良くても、表現が難しいですが、「馬鹿」な人などもいます。

 「虚栄心ばかり強い怠け者の馬鹿」のような人などもいます。

 箸にも棒にもかかりません。

 昔の日本の精神医学の本などで、「誇大妄想狂」などと間違って紹介されていた可能性もあります。「現実検討識がない」とか。ただ頭が悪くて判断力がなかったりするだけかもしれません。それで、見栄だけははるとか。

 どうしようもないので、精神障害者として福祉の対象にするしかありません。そういう時に一番つけやすい病名が「精神分裂病」でした。

 

 他の先進国と比べて、日本の特徴は急速な経済発展と、知的障害者に対する政策の遅れだと思います。

 高度経済成長時とか、多少頭が悪くても一人前に稼げたのかもしれません。一方極端な不適応者もいたかと思います。

 それが他の先進国の人口比で5~10倍もある精神科病床に居たりとか。

 

 病床に発達障害者1/3、知的障害者1/4いると概算して、これがすべて統合失調症という診断名になっているとすると、7/12つまり、病床の5割以上の患者は誤診ということになります。

 精神科医も「わざと誤診する」というような事もあるのですが。

 精神科医も嘘を突き通すときは突き通します。

 障害者白書では病床の50%以上は統合失調症ということになっていますが、僕は10%程度だと推測しています。

 最近では統合失調症で入院しても1カ月くらいで退院するのが標準的ですし。

 

 僕で初診で25年前で、発達障害の概念もなかったくらいの頃でしたが、その頃の「精神分裂病」という診断は、ちょっと、いわゆる眉唾ものだとご認識ください。

 多分、僕に関しては、控え目には「内気な田舎者の心労」「分裂気質でグロッキー」程度の事しか断言できないと思います。

 百人に一人の秀才度×百軒に一軒の貧困度だけで一万分の一ですから、これだけでかなり病的になると推測できます。統合失調症の発病率0.85%より、遥かに珍しいケースです。

 分裂気質が非常に強いので、ゼプリオンはある程度有効かと思っています。特に副作用も出ないです。

 特に、昔診断された方は、実のところ統合失調症ではないかもしれませんのでご留意ください。

 まあ、広義の精神障害なのかな。精神科はよくわからない障害者がたくさん集まるところです。

f:id:kennju:20150628044949j:plain

にほんブログ村 メンタルヘルスブログ 統合失調症へ