同じ統合失調症でも、病識のない妄想型と、自省とかする単純型は対極的かもしれないねえ。
自己紹介で「単純型統合失調症」と名乗っているのですが、ご存じない方もおられるのかもしれませんが、統合失調症の亜種ですね。
幻覚も幻聴も妄想もなく、最初から病識があるという変と言えば変な統合失調症です。「陰性症状タイプ」みたいな言われ方もするのかなあ。
やや古めの旧西ドイツの研究書見たら、40例に一例とのことでした。だから、人口5000人に一人くらい。
日本では広く取るかもしれませんが。発達障害の元自閉症児とか、単純型くらいに見られていたかもしれないですね。
成熟のヨーロッパとかでは、元自閉症児とかは、多分知的障害者の施設とかの方にいたかもしれません。
まあ、大雑把には妄想型と、十代発病くらいの破瓜型が半々ずつくらいですね。
あと7例に一例くらい緊張型があります。動けなくなっちゃったりして、混迷と興奮の極があったりするの。
クララちゃんが緊張型統合失調症と診断名ついてたですが、僕は彼女の性癖とか知ってますから、僕の判断の方が的確かとも思うのですが、「古典的ヒステリー」の誤診ぽかったですね。
ただ、「誤診」も必ずしも悪いともいえないのですよね。「古典的ヒステリー」だと障害年金当たりませんが、「ブンレツビョー」ということになっていれば当たったりします。
自己愛性パーソナリティー障害で、「ブンレツビョー」ってことになってるらしき人も人口少ない地域で5人くらい見聞しましたが、通常パーソナリティ障害では障害年金は当たりませんが、「ブンレツビョー」なら当たるという事もあります。「傲慢、怠惰、無能」とかだと、箸にも棒にもかかんないから、福祉の対象にするしかなかったりするんですよね。
まあ、大事なのは診断名より処方だというような事もあります。
クララちゃんも精神科入院だけで評判悪くなって、再就職もしにくくなったでしょうし、福祉の対象になって良かったかもしれませんね。ほんと、にっちもさっちも行かなくなっちゃったりするんですよね。
まあ、医療スタッフには守秘義務とかありますけど、患者とかにはないし、狭い街で噂なんかいくらでも広がります。
それでまあ、障害年金制度は生活保護制度の100倍くらいいいですね。家族と一緒に暮らせたりするし、社会的コストも削減できると思います。
うんと、まあ、妄想型があまりにも有名なんですが、妄想型の人はほとんど最初は病識がない人が多いですね。
破瓜型だと、2割くらいには最初から病識があって、その場合、「妄想」状態じゃなくて、「念慮」状態になります。「自殺念慮」というような言葉もありますが、それとは違うんですが、自分が妄想みたいの感じるのがなんか変だなー、みたいに感じてるのが、「念慮」状態みたいな感じ?
自省とか、内省とかするようなタイプの人は最初から病識があったりするようです。
それで、単純型はほとんど最初から病識があって、まあ、自省的なタイプの人が多いんでしょうね。
まあ、自分の内面とか全然気にしないような妄想型の方とは、同じ統合失調症でも対極的なキャラクターでしょうかね。
同じ名前の病気でも、随分違うもんですよねー。
1987年に村上春樹さんが『ノルウェイの森』発表したら、ヒロイン直子の病気に関して、実際にはないようなロマンチックなような病気というような論調が多かったんですが、まあ、単純型統合失調症と考えると符合が合います。
直子のようなケースも統合失調症であるんです。
嘘かほんとか分かりませんが、直子のモデルは春樹さんの神戸高校の時の新聞部のガールフレンドという噂ですね。
存在確率珍しい恋人でしたねー。
まあ、大江健三郎さんは息子さんが知的障害者で、村上春樹さんは昔の恋人が精神障害者、とかそういうの文学の背景であるんでしょうね。
ちょっと怪しい僕の情報なんですが、すいません。
こっちの方だと、東京なんかと比べて、母集団が違って、もう「田舎者、頭悪い、貧乏」で精神科に入院してたら、にっちもさっちも行かないので、精神障害認定されてたりしますね。それで、適当に「ブンレツビョー」とか診断名ついてたり。
あるいは古典的ストーリーで田舎から内地とか行って回復不能なダメージくらって、傷ついて帰ってきて精神科に入院してたら、やっぱり精神障害認定されるとか。こういう都会で傷ついて帰ってくる、みたいな古典的ストーリーの人、あとを絶つこと無いですね。
ほんとに統合失調症の人の方が、入院病棟では珍しいかも?
今日のお話はこれくらいにしておきます。
↓20位です。ご支持ありがとうございます。自分で言うのもなんですが、貴重な地方のレポートだと思ってますよ。業界?にもう25年いますね。現場見てますよ?